整腸作用

乳酸菌と発酵乳

ふっくらとしてやわらかいパンを作るためには、酵母菌による発酵がかかせません。
おいしい味噌は良質の米ぬかの発酵を必要とします。
お酒も同様です。
同じように、自然の環境で育った牛から絞られた牛乳をおいいしいチーズやヨーグルトにするためには、乳酸菌が絶対必要です。

ある人は、牛乳をそのまま日の当たる場所においておけば自然にできると言っていましたが、腐敗しているだけであっておいしいヨーグルトやチーズとは煮ても似つかないものです。
全世界には様々な発酵食品がありますが、特に乳製品から発酵されてできたものは、発酵乳といい、乳酸菌を使います。
パンやお酒を作るために使用する酵母菌は人間が作り出すことができます
しかし発酵乳は乳酸菌でしか発酵しません。

人間は乳酸菌を作り出すことはできません。
ですから、乳酸菌と発酵乳は切っても切れない関係にあるのです。
当然保有している栄養素、機能も共通しています。
乳酸菌を作って乳酸は人間にも作れますが、菌そのものを作り出すことはできません。

いつごろ地球上に生まれたのかは定かではありませんが、かなり古い時代から、その存在は知られていました。
もっとも古い記録では古代ギリシャ人が好んで食べていたというものがあります。
日本でも平安時代には、すでに貴族階級の間では知れ渡っていたようですが、現代のように便利な発酵器具などもちろんないですから、かなり苦労して作り上げていたようです。
嗜好品というよりは薬効のある妙薬として重宝されており、当然庶民の口には入りません。

明治になってチーズがようやく一般市民の手に入るようになったとはいうものの、とても日本の口には合わず最初は敬遠されていたといいますから、本当の意味で発酵乳が国民的食品となるまでには多くの人の手による血と汗のにじむ苦労があったことはいうまでもありません。
乳酸菌と発酵乳は、いまや、姿形・風味・味を変えて、全世界で親しまれています。
野菜が育たない地球の端っこにある寒い国では、ヤギや羊、水牛からできる発酵乳は貴重な食料源となって、その国の人々の命をつないでいるのです。
日本でも研究が進み、アトピー皮膚炎の改善や美肌・体作りなど、健康と美容に多大な影響を与えています
一日に一本はぜひヨーグルトを飲みたいですね。